
展示室の入口には呼び込みの声が流れ、中に入ると一画に見世物小屋が再現されている。おどろおどろしくて猥雑で好奇心をかき立てる空間。小屋の中では人間ポンプ・安田里美の公演(録画)が放映されているほか、古い新聞やチラシなどの資料が多数展示されている。
小屋の外に出ると、1階中央には見上げるほどに巨大な関羽の籠細工が立つ。
他にも、軽業、曲芸、獅子舞、一式飾り、生人形、菊人形、動物の剥製、人魚のミイラなど、ありとあらゆる見世物が紹介されている。最後は、なんと寺山修司!
どれも面白くて、長い時間かけて見入ってしまった。
こうした企画が実現するというのは画期的なことだと思う。一方でそれは、どこか怪しげでいかがわしく、それゆえに魅力的だった見世物という世界の終わりをも示している。今では見世物は廃れ、博物館の展示や郷土芸能としてのみかろうじて生き残っているということだ。
もちろん今だってアートアクアリウムもシルク・ドゥ・ソレイユもあるけれど、怪しさやいかがわしさはもうどこにもない。
民博は毎年一度はいきますが、今年は
これが一番面白そうだと思っています。
子どもの頃、駅前の天神さんの境内で見世物小屋がかかり、見た事があります。松村さんは実際にご覧になられましたか?
なんとも言えず煽情的なのは表の看板や旗、そして呼び込みの口上で、小屋の中は意外とドライな空気で子ども心にへぇ!と思いました。まだ思春期前でしたのでお色気が理解できなかったのは残念でした。今みたら全く違ったものが見えてくると思います。
貴重な体験でした。
人間ポンプや蛇娘、懐かしいので必ず行きたいです。
民博の常設展の方も観てきましたけど、世界中のあらゆるものが展示されていて、迷子になりそうなくらいですね。