最近よくリクルートのリクナビNEXTのCMが流れている。
http://next.rikunabi.com/promotion/
(応援歌1篇の15秒バージョン)
転職に悩む女性が道を歩いていると、後ろから自転車に乗った男性(大泉洋)が「とにかく笑えれば〜最後に笑えれば〜」とウルフルズの「笑えれば」を口ずさみながら追い越して行くという内容。
けっこう好きなCMなのだけれど、最後に自転車に乗った男性のアップになったとき、「大丈夫」と言うのが余計な気がする。この一言はなくてもわかるだろう、と。
でも、こんなふうに思うのは、きっと短歌的感性なのだ。
短歌をやっていると、「結句が言い過ぎ」「説明的」「ダメ押しになっている」「ここまで言わなくてもわかる」といったことを、歌会などで徹底的に叩き込まれる。そして、最小限の言葉で伝える―伝わるという感性が次第に身についていくのだが、実はこれは日常生活の感性とはけっこうズレがあるのだ。
あのCMを作った人はもちろん、あのCMを見る人の多くも、たぶん「大丈夫」の一言が必要だと感じるのだろう。もっとはっきり言えば、世間がズレているのではなく、私の方がズレているのである。
2016年09月09日
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