2016年09月03日

おかべたかし・文、山出高士・写真 『くらべる東西』


「いなり寿司」「桜餅」「線香花火」「銭湯」「タクシー」「ひな人形」など、東日本と西日本では形や習慣が異なるもの34個を取り上げて、大きな写真とともに解説した本。

見開きの左ページに「東の○○」、右ページに「西の○○」の写真を載せているので、一目でその違いがわかる。さらにその後に2頁の詳しい説明が付くというスタイル。

いなり寿司なら

俵型が「東のいなり寿司」 三角形が「西のいなり寿司」

タクシーなら

カラフルなのが「東のタクシー」 黒が主流なのが「西のタクシー」

というわけだ。私は東に生まれて、今は西に住んでいるので、なるほどそうだったのかと思うことが多い。

日本の地域による文化の差というのは、漠然と残っているのではなく、意志によって残っている。あらゆるものが発達した今の社会では、地域差というのは、意志が生み出すものなのだと思います。

この本自体もまた、そうした意志の表れと言って良いだろう。

2016年6月13日、東京書籍、1300円。

posted by 松村正直 at 09:12| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。