とは言っても、大阪に行かないと見られないものもたくさんあるので、今回3つまとめて行くことにした。
まずは、大阪市立美術館で開催されている「デトロイト美術館展」へ。天王寺公園の中にある美術館で、昭和11年に建てられている。
「大西洋を渡った名画たち」という副題で、全52点が4部屋に分かれて展示されている。「第1章 印象派」「第2章 ポスト印象派」「第3章 20世紀のドイツ絵画」「第4章 20世紀のフランス絵画」という流れになっていて、ドガ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、カンディンスキー、マティス、ピカソ、モディリアーニらの作品がならぶ。
特に印象に残ったのは、ゴッホの「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」。絵の具の塗り跡そのままに舟や川や木々を描いている。
キルヒナー「月下の冬景色」は、冬山の幻想的な光景を色彩豊かに表現していて、ちょっと恐いくらい。
ピカソの「アルルカンの頭部」は、モノクロ写真のような道化の顔に点々と青色が添えられていて、内面の翳りを滲ませている。
そして、忘れてはいけないのが、展示室の最後にあるルオーの「道化」。なんと池本一郎さんにそっくり!!
これが、今回の最大の発見でした。