2016年08月24日

「自分の歌に耐える」ということ (その1)

大学時代の4年間はアーチェリーばかりやっていた。

けっこう強いクラブで、関東学生アーチェリー連盟に加盟する約50校の中で4番手くらいの強さであった。

春のリーグ戦(団体戦)、夏の個人戦、国公立戦、七帝戦、年に3回の合宿など、一年中とにかくアーチェリーの練習と試合と飲み会ばかりしていた。

監督は50歳くらいの酒好きで楽しい人だったが、練習は厳しかった。その方からはアーチェリーの技術だけでなく、ものの考え方や生き方など、実に多くのことを学んだ。

その一つが、「調子が良い時に当たるのは当り前。大事なのは調子が悪い時にいかに耐えるかだ」ということ。

「今日は何だか調子がいいな」という時は、多少のミスをしても高得点のところに矢が飛んでいく。一方で、調子が悪い時は身体の感覚と矢の飛ぶところが一致せず、思うように点が伸びない。

けれども、いざ試合となれば、「今日は調子が悪かったから点数も悪かった」というわけにはいかない。調子が悪い時でも、悪いなりに点を出さなくてはいけないのだ。特に団体戦の時など、そういうしんどい場面に何度も出くわした。

posted by 松村正直 at 12:06| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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