前回と同じ渡り廊下から見た奥座敷(客殿)。
こちらは純和風建築である。
傾斜地なので、洋館の2階と奥座敷の1階が同じ高さとなっている。
奥座敷は三間続きの大広間がメインだが、印象的だったのはこの書斎。こんなところで景色を眺めながら書いていたら、原稿もはかどるだろう。
和中庵の後は清水三年坂美術館へ。
幕末・明治期の七宝、金工、蒔絵などを展示している。
一番良かったのは、安藤緑山という人の象牙彫刻。
「竹の子と梅」「柿」「パイナップルとバナナ」など、まるで本物のような色と質感を表現している。手間をかけ技巧をこらしてここまで本物そっくりにするんだったら、いっそ本物を置いといたほうが楽だろうと思うくらい。
この常軌を逸したような熱意は一体何なんだろう。
帰りに見かけた八坂の塔。
狭い通りを歩いていると思わぬ角度で現れるのがいい。
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