2016年07月27日

永田和宏著 『あの午後の椅子』


「PHPくらしラク〜る」2015年1月〜12月号連載の「風通しのいい窓」、日本経済新聞2015年1月7日〜6月24日掲載の「あすへの話題」など、全69編を収めたエッセイ集。

河野裕子さん、家族、生い立ち、歌仙、本歌取り、サイエンス、きのこ・・・など、様々な話題が出てくるが、全体に統一感や流れがあるように編集されている。

このところの永田さんの文章の特徴として、「思うものである」「思わざるを得ないのである」「私は・・・する人間である」「私は・・・するものである」といった、文末に重みをつける(もったいぶった?)言い回しがあるように感じた。

東大路通りにはプラタナスの並木がある。このプラタナスにきのこが出ることは、ほとんどの人が知らないだろう。春秋二度、ヤナギマツタケという歯ごたえのしっかりした美味なきのこが出るのである。

永田さんのきのこ好きは有名だが、このヤナギマツタケの話は初めて知った。ヤナギマツタケと言えば、最近生協やスーパーでも売られていて、わが家でも大人気のきのこである。あれが、プラタナスの根元やこぶから生えているとは驚きだ。今度採りに行ってこようかな。

2016年7月10日、白水社、2300円。

posted by 松村正直 at 07:05| Comment(2) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『あの午後の椅子』を少しずつ読んでいるところです。ヤナギマツタケを食べる楽しみができました(笑)。
…松村さんのこのブログを、毎日楽しみに拝読しています。学ぶことが多く、ありがたいです。
以前、松村さんが福井県の鯖江歩兵第三十六連隊の営舎の門を訪ねられた時の一連の文章も感動し、母に見せたら、戦死した私の祖父がそこにいたことを母から初めて聞きました。
早速訪ね、今月号の「塔」の若葉集に拙歌を載せていただきました。江戸さんの文章に、松村編集長の温かさを感じました。
松村さんのブログを読んでいなかったら、情けないことですが、祖父ゆかりのあの場所の存在すら一生知らなかったと思います。
長くなりましたが、ここでお礼を言えてうれしいです。本当にありがとうございました!
Posted by 藤田 咲 at 2016年07月27日 17:04
藤田咲さま、コメントありがとうございます。
江戸さんの編集後記に歌が引かれていましたね。鯖江歩兵第三十六連隊が亡くなったお祖父様の入っておられた隊だったとのこと、感慨もひとしおだったことでしょう。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by 松村正直 at 2016年07月27日 22:37
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