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やさしい鮫日記
松村正直の短歌と生活
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笹原宏之著 『訓読みのはなし』
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2016年07月15日
生前
このところ、天皇陛下が「生前退位」の意向を持たれているというニュースがしきりに流れている。その「生前退位」という言葉に、引っ掛かりを覚える。
『広辞苑』で「生前」を引くと、
(亡くなった人が)生存していた時。存命中。
とある。つまり、その人が生きている間ではなく、亡くなってから使う言葉ということだ。例として「生前をしのぶ」「生前愛用の品」などが挙がっている。
薄日さす葉桜の道 死ののちに生前という時間はあって
『午前3時を過ぎて』
以前こんな歌を詠んだことがある。
これも、「生前」という言葉が死後にしか使われないことを詠んだもの。
「生前」をまだ亡くなっていない人に対して使うのはどうなのだろう。
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posted by 松村正直 at 06:57|
Comment(2)
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この記事へのコメント
このニュースを聞いてやはり違和感を覚えましたが、同時に「生前贈与」という言葉を思い出しました。限られた使い方でしょうか。
Posted by 谷口美生 at 2016年07月15日 11:42
なるほど、確かに「生前贈与」はよく言いますね。他にも「生前葬」という言葉もありました。
「生前退位」という言葉が耳慣れないので気になったという面もあるのでしょう。調べてみると2013年のローマ法王の時にも使われていました。
Posted by 松村正直 at 2016年07月15日 17:01
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「生前退位」という言葉が耳慣れないので気になったという面もあるのでしょう。調べてみると2013年のローマ法王の時にも使われていました。