今年は伊藤若冲(1716―1800)の生誕300年ということで、あちこちで若冲展が開かれている。
まずは、細見美術館の「伊藤若冲―京に生きた画家―」。
「鶏図押絵貼屏風」(6曲1双)に描かれたヒヨコがいい。
ササッと書きましたという感じ。
「糸瓜群虫図」には11匹の虫がいるというので、しばらくじっくり見る。
はっきりと確認できるのは8匹。
続いて、承天閣美術館の「伊藤若冲展」へ。
「動植綵絵」30幅(コロタイプ印刷による複製)のほか、重要文化財「鹿苑寺大書院障壁画」などの展示がある。
今回気に入ったのは、「動植綵絵」の「群魚図」に描かれた子タコ。親タコ(?)の脚にしっかりしがみついていて、何とも可愛らしい。
2つの美術館をめぐって発見したのは、「厖児戯帚図」(承天閣美術館、絹本着色)と「仔犬に箒図」(細見美術館、紙本墨画)が似ていること。前者は箒が手前で犬が奥、後者は箒が奥で犬が手前になっている。
2016年07月11日
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