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やさしい鮫日記
松村正直の短歌と生活
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『海豹島』 のつづき
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2016年07月09日
『海豹島』 のつづきのつづき
入手した句集『海豹島』は見返しに鈴鹿野風呂自筆の句が書いてある。
海豹島銀河の露をいのち水
野風呂
海豹島には夏のあいだ監視員が駐在していたが、水はたいへん貴重なものであったようだ。「蝦夷行日誌」には次のように記されている。
水といへば島に井戸なく雨垂をためたものにて甕に満ちある濁り水も貴重で、他より来たものは使ふ気になれぬ。それでも同行の一婦人の化粧する水は惜しげもなく呉れる。
雨垂れを「銀河の露」と表現したところにスケールの大きさがある。
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posted by 松村正直 at 07:27|
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樺太・千島・アイヌ
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