2016年06月06日
昭和ノスタルジック愛好会編著 『廃校遺産』
全国に残る廃校を写真と文章で紹介した本。
取り上げられているのは、沼東小学校(北海道美唄市)、松尾鉱山中学校(岩手県八幡平市)、高松分校(神奈川県足柄上郡山北町)、徳山小学校(岐阜県揖斐郡揖斐川町)、須賀利中学校(三重県尾鷲市)、島小学校(高知県安芸郡北上村)、端島小中学校(長崎県長崎市)など、全部で26校。
いわゆる廃墟マニアの人たちが写真を提供して、それに学校の歴史等を記した文章を付けて構成しているようだ。廃墟系の本の中には心霊スポット紹介的なものも多いのだが、この本はいたって真面目である。
小学校・中学校は誰もが通ったことのある場所だけに、訴えてくる力が強い。味わいのある木造校舎の階段や廊下だけでなく、黒板、時計、人体模型、とび箱、「今月の生活目標」の貼り紙など、一つ一つが記憶の深いところに触れてくる。
2012年12月29日、ミリオン出版、1800円。
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