2016年05月20日

前川佐美雄賞

「短歌往来」6月号に第14回前川佐美雄賞の選考結果が載っている。
受賞は黒瀬珂瀾の『蓮喰ひ人の日記』。

今回驚いたのは山田航編著のアンソロジー『桜前線開架宣言』が候補になっていたこと。昨年『塔事典』が候補になった時も驚いたが、こうした本がノミネートされるのは、前川佐美雄賞ならではだろう。

「前川佐美雄賞のコンセプトはもっともスリリングな一冊、無差別級」(三枝昂之)、「当初より〈無差別級〉の短歌文学賞であることを標榜してきた」(加藤治郎)という賞の特徴がよく発揮されている。実際に、過去には牧水研究会編『牧水研究』第8号が受賞したこともある(第9回)。

来年以降もどんな本が候補になるのか楽しみだ。

posted by 松村正直 at 21:18| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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