2016年05月10日

まいまい京都ツアー(その1)

先週の土曜日に、まいまい京都主催のツアー「建築史研究家と、ウェスティン都ホテルと蹴上浄水場を探検しよう〜戦後モダニズム建築・西の二大巨匠、村野藤吾と増田友也の世界〜」に参加してきた。

まずは蹴上浄水場へ。
ここはツツジが有名で、ゴールデンウィークの間は一般公開されている。

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昭和37竣工の本館。
増田友也設計の鉄筋コンクリート造3階建。
南北の長さは約120メートルもある。


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こちらは明治45年建設当時の外観を残す第1高区配水池の煉瓦建築。
ヨーロッパの古い城のような姿をしている。
現代の日本なら、ロールプレイングゲームの世界とでも言ったらいいか。


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赤黒い煉瓦の隙間から草が生えていて、色彩のコントラストが美しい。
天空の城ラピュタの世界。


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実はこの配水池は現在大規模な改良工事を行っている。
それに伴って、この建物も曳家工法によって20メートルほど移動させてある。地上から浮いた(?)状態で仮置きされているわけだ。

工事が終ったら、また元の場所に戻すらしい。
建築物を保存するというのは、実に大変なことなのだと感じた。

50年前、100年前の建物がそれぞれ残っているというのは、それが建築的に優れているだけでなく、人々から愛され、大切に使われてきた証なのだろう。芸術品とは違って建築は、建てられた時がゴールではなく、そこがスタートなのだ。

posted by 松村正直 at 08:11| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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