2016年03月15日

黒田涼著 『大軍都・東京を歩く』


「江戸歩き案内人」として東京の歴史ガイドツアーを行っている著者が、東京に残る旧軍関連施設や戦争遺跡を訪ね歩いて記した案内書。

かつての東京は軍都中の軍都、大軍都でした。

とある通り、東京の至るところに、その痕跡が残されている。

本書は「千代田・丸の内など」「赤坂・青山など」「外苑前・代々木など」「水道橋・護国寺など」「市ヶ谷・早稲田など」「板橋・赤羽」「十条・王子」「池尻大橋・駒場・三軒茶屋など」と、全部で8つのコース(+おまけ)を紹介している。それぞれに地図も付いていて、実際に順路通りに歩くことができる内容となっている。

私が戦争遺跡に興味を持ち始めたのは、東京を離れて以降のことなので、東京の戦争遺跡はあまり見ていない。「駒場」コースの中に

東に進む道を行き、警視庁の駒場住宅が途切れたあたりからは近衛輜重兵大隊駐屯地で、今は駒場東邦中高、警視庁第三方面本部などがあります。この一角、学校や警察関係の宿舎、施設が非常に多いです。これは旧軍用地の特徴でもあります。

という記述がある。「駒場東邦中高」は私の母校で、6年間通った場所。毎日歩いていた道の近くに、いくつも記念碑があるらしい。今度ぜひ訪ねてみよう。

2014年12月30日、朝日新書、1000円。

posted by 松村正直 at 08:08| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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