短歌において「省略」が大切なことは、しばしば言われることだ。
けれども、なぜ「省略」が大切かという話になると、「短歌は短いから」とか「31音にすべては入りきらないから」といった答を聞くことが多い。短くて入りきらないから言葉を省略すると考えているわけだ。
そうではない。
「省略」というのは、そんな消極的な理由で行うものではない。読み手の想像力を喚起するために、あえて「省略」するのである。
その本質をしっかり踏まえておかないと、効果的な「省略」は生まれない。
2016年03月06日
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