参加者17名。
人災を言ひつのる馬鹿は万全の岩窟の内に閉ぢ込めるべし
弟の殺さるるまでを見届けむ死んでも疎まるるべき弟の
子を連れて逢ひし夕ぐれ翳りたる表情は読まぬままにわかれき
わが裡にほろびゆくものほろびたるものがおまへをほろぼす かならず
五十年息をひそめてありたるとわが裡をいでて来たりしこゑは
滅多なこと言ひなさるなとわたくしの影が立ちあがる壁ぎは
未生なる闇にわたしが蹴り殺す兄と思ひつ 今しゆきあふ
各参加者が1首ずつ選んだ「議論したい歌」計17首について、ああでもない、こうでもない、とひたすら意見を言い合う。遠慮もお世辞もごまかしもなく、ざっくばらんに議論するのは実に楽しい。
途中10分の休憩を挟んで17:00終了。
数多くのヒントを得ることができ、充実の4時間であった。