2015年12月23日

真中朋久歌集 『火光』 をとことん読む会

13:00から塔事務所で開催。
参加者17名。

人災を言ひつのる馬鹿は万全の岩窟の内に閉ぢ込めるべし
弟の殺さるるまでを見届けむ死んでも疎まるるべき弟の
子を連れて逢ひし夕ぐれ翳りたる表情は読まぬままにわかれき
わが裡にほろびゆくものほろびたるものがおまへをほろぼす かならず
五十年息をひそめてありたるとわが裡をいでて来たりしこゑは
滅多なこと言ひなさるなとわたくしの影が立ちあがる壁ぎは
未生なる闇にわたしが蹴り殺す兄と思ひつ 今しゆきあふ

各参加者が1首ずつ選んだ「議論したい歌」計17首について、ああでもない、こうでもない、とひたすら意見を言い合う。遠慮もお世辞もごまかしもなく、ざっくばらんに議論するのは実に楽しい。

途中10分の休憩を挟んで17:00終了。
数多くのヒントを得ることができ、充実の4時間であった。

posted by 松村正直 at 22:05| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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