2015年09月08日

森見登美彦著 『新釈走れメロス 他四篇』


中島敦「山月記」、芥川龍之介「藪の中」、太宰治「走れメロス」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、森鴎外「百物語」という近代文学の名作5篇を、現代の京都を舞台にした作品へと仕立て直したパロディ小説集。

読み始めてすぐに、「あれっ?どっかで読んだことあるな」と思ったのだが、2007年に祥伝社から出た単行本を読んでいたのだった。中村佑介のイラストを使った表紙が、以前読んだものと全く違っていたので気づかなかった。

それにしても、わずか8年前のことを忘れてしまうなんて・・・。

京都が舞台ということで、祇園祭、大文字山、叡山電鉄、鴨川デルタ、蹴上インクラインなど、京都に住んでいる人には馴染みの行事や場所がたくさん出てくる。それで、ついつい読んでしまうんだろうな。

2015年8月25日、角川文庫、520円。

posted by 松村正直 at 08:34| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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