2015年09月02日

川本千栄歌集『樹雨降る』

川本千栄の第3歌集『樹雨降る』(ながらみ書房)が7月に刊行されました。
2008年から2014年までの484首を収めています。定価2700円。

【自選5首】
右手だけぐうんと長く描かれて子は絵日記に兎撫でいる
葡萄(えび)色は鮮やかなまま 床にいて子規の描きたる盆栽の花
黄の色の口の尖れるチューリップ何かもう真っ直ぐにも疲れちゃって
桜には必ず終らす雨が降るわかっていたから言うのだ じゃあ、と
ラジコンカー有害ごみに廃棄して終われりわが子の子供時代は

http://www.ac.auone-net.jp/~masanao/sub1.html

posted by 松村正直 at 07:56| Comment(2) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
揚げる音選1首
「鉄橋の揺れるリズムに先立って車窓は川に光をこぼす」
音と映像が美しいです。好きです。
今比べると、「午前3時・・』の読み込み感、半端ないです・・。これもヨレヨレになるくらいにめくっていきます。

Posted by 豚肉を揚げる音 at 2015年09月02日 15:57
お読み下さりありがとうございます。
お葉書も今日届きました。
Posted by 松村正直 at 2015年09月03日 21:34
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