2015年06月26日

歌会について(その1)

歌会というものに初めて参加したのは、1998年11月のことである。

私は1996年に短歌を始めて、97年11月に「塔」に入会した。当時は福島に住んでいたのだが、近くに「塔」の歌会はなかった。今でこそ福島歌会や仙台歌会をはじめ、全国に40もの歌会があるが、その頃は東京、東海、大垣、入善、滋賀、舞鶴、京都、京都旧月、青葉の会(京都)、大阪、芦屋、姫路、鳥取と全国に13の歌会しかなかった。北海道、東北、四国、九州は歌会空白地だったのである。

ぜひ一度歌会に参加してみたいと思って、思い切って東京歌会に参加したのが98年11月のこと。28歳であった。「塔」1999年1月号掲載の歌会記を見ると、参加者は11名だったらしい。今から考えると随分少ない。「郡山(正しくは福島)から松村正直君が初参加した」と書いてある。

花山多佳子さん、小林幸子さん、進藤多紀さん、辻井昌彦さん、佐藤南壬子さんといった方々と、この時、初めてお会いした。私が出した2首のうち1首が歌会記に載っている。

一列になって子供の渡りゆく橋の長さも夕暮れていく

批評では、「ゆく」と「いく」の重なりを指摘され、「橋」ではなく「橋の長さ」とした点を褒められたと記憶している。

歌会が終ってから、みんなで食事に行った。壁がレンガでできている洋風居酒屋のようなところだったと思う。1993年に角川短歌賞を受賞した岸本由紀さんもいて、短歌や結社のことをいろいろと教えてくれた。岸本さんが同じ年齢だと聞いて、自分ももっと頑張らなくてはと決意したのだった。

posted by 松村正直 at 14:06| Comment(0) | 短歌入門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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