2015年05月25日

短歌結社についての雑感

▼結社に入ったばかりのころ、素敵な歌を詠む人がいて、毎月その人の歌を読むのを楽しみにしていた。結社誌が届くと、自分の歌を探す前にその人の歌を探すくらいに好きだった。でも、ある時から歌を見かけなくなり、とうとう辞めてしまったという話を耳にした。結局一度も会うことのないままに。

▼結社に入って2、3年経ったころ、ある方から非常に親切にしてもらったことがあった。どんなふうにお礼をしたら良いのか考えていたら、「別にお礼はいらない。もし、いつか同じように困っている人がいたら、今度は君が手助けしてあげて欲しい」と言われた。

▼先日、結社の年配の会員の方が施設に入所されたという話を聞いた。その方が一人暮らしをされていた家には、何度か用事で行ったことがある。自分の家をとても愛していて、歌にもよく詠んでいた。おそらくもう二度とあの家に帰ることはないのだろう。

posted by 松村正直 at 22:48| Comment(0) | 短歌入門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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