京都に住んで15年になるが、実は二条城は初めて。
広々とした二の丸御殿や庭園など見どころが多く、季節を変えてまた訪れてみたいと思う場所であった。
天守閣跡からの眺め。
しだれ桜。
佐藤佐太郎は昭和43年4月13日に、二条城を訪れて歌を詠んでいる。
夕光(ゆふかげ)のなかにまぶしく花みちてしだれ桜は輝(かがやき)を垂る
花みちて塔のごとくに立つ桜垂りたる枝の末端うごく
ゆくりなき遭遇に似て旅の日に去年(こぞ)みし花を今年また見つ
あまた咲く桜のなかにおのづから八重の桜はくれなゐのたつ
以上、歌集『形影』より。