1965年に京都の「花の家」で行われた塔・未来合同歌会は、どんな内容だったのだろうか。大会の概要は下記の通りである。
8月21日(土)
17:00 集合、入浴、夕食
19:00 討論会「文明研究」(司会:岡井隆)
・黒住嘉輝「作品よりみた文明の幼児体験」
・大島史洋「文明の口語歌について」
・山上岩男「文明の連作論と連作」
・吉田 漱「文明短歌の生産」
・本郷義武「文明短歌への疑問」
22:00 就寝
8月22日(日)
7:00 起床、朝食
9:00 講話
・近藤芳美「正岡子規論」
・高安国世「近代ニヒリズムと詩精神」
10:30 歌会(途中昼食を挟む)
16:00 終了
18:00 懇親会
となっている。
近藤芳美も高安国世も土屋文明門下なので、初日の「文明研究」は順当なところだろう。豪華メンバーが揃っていて、参加してみたくなる。
ちなみに参加費は「2泊・懇親会出席」で2700円という時代である。
今から50年も前の話だ。
参加者は「未来」から、近藤芳美、大島史洋、岡井隆、石田比呂志、金井秋彦、松村あや、山埜井喜美枝、吉田漱、河村盛明、我妻泰、浅尾充子、米田律子など42名。
「塔」からは高安国世、田中栄、古賀泰子、藤重直彦、諏訪雅子、藤井マサミ、栗山繁、本郷義武、黒住光、黒住嘉輝、澤辺元一など31名であった。
2015年03月10日
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