同性のひとと話しているときはすこし〈男〉にかたむく水か
カーディガンの袖に片腕ずつ通す むこうの海にふれそうになる
すずかけの低い葉っぱに触れながら博物館へ骨を見に行く
鞄からいっぽんの蔓ひきだしてアイスランドの歌声を聴く
遠さとはおまえのことか いま誰かわたしの水に耳まで沈む
言葉が沁み込んでくるような歌が多く、今後が楽しみな歌人だ。
小見山輝さん、小黒世茂さん、及川隆彦さん、千々和久幸さん、平岡直子さん、佐伯紺さん、谷村はるかさんといった方々と話をする。二次会、三次会まで行って夜中の2:00まで。
その後、神田に泊まって、今日は根岸の子規庵へ。
子規庵周辺は噂には聞いていたがラブホテルだらけ。その中にこうして子規庵が(昭和25年の復元ではあるが)残っているのは奇跡的なことだと思う。
子規庵の向かいにある書道博物館(中村不折記念館)もついでに見学。こちらも企画展「中村不折―僕の歩いた道―森鴎外、夏目漱石たちとの交流」をやっていて、見どころが多かった。
松村さんはじめ塔のみなさんのおかげであたたかくたのしい時間になりました!
予約したホテルが偶然同じという幸運もあり、楽しい一日でした。
「歌壇」3月号の小谷さんの受賞第一作「鮑春来」30首、読みました。バドミントンの歌が何首もあって面白かったです。
作品も読んでくださりうれしいです!
ありがとうございます。
久しぶりに楽しい時間を過ごしました。
「鮑春来」は最初、春になると鰊が来るみたいな、季節を表す言葉かと思いました(笑)。「パオ・チュンライ」というルビが歌に付いてますが、タイトルには付いていないのがいいですね。
やわらかな前髪に融けそののちをながく点っている雪のつぶ
クレジットカードいちまい皿に置く立体の字に指はふれつつ
息の長いラリーがすきでしばらくのあいだ身体がわたしを運ぶ
打ちかえすシャトルの深さ空間に対角線はうつくしくあり
といった歌が特に印象に残りました。
今後ますますのご活躍をお祈りしてます!