そんな小泉の残した蔵書「白楊荘文庫」から、第二次立命短歌会の合同歌集『火焔木』(一九四三年)を発見し、昨年の九月に、宮崎哲生と二人ですべて書き写しました。
おそらく複写が許されていないので書き写したのであろう。こういう努力が大切なのである。
それにしても、「白楊荘文庫」はもう少し外部に開かれても良いのではないでしょうか。近代短歌の歴史的資料として、研究者だけでなく歌人にとっても極めて有益なものであるはずなのに、閲覧できるのは学内関係者のみで、しかも担当教授のサインが必要です。
本当にその通りだと思う。せっかくの資料も死蔵されていては仕方がない。活用されてこその資料であろう。
以前、中西亮太さんのブログ「和爾、ネコ、ウタ」に、この白楊荘文庫のことが出てきた。白楊荘文庫で新芸術派の短歌誌「エスプリ」を見つけたという内容である。
(→http://crocodilecatuta.blog.fc2.com/blog-entry-107.html)
白楊荘文庫には、まだまだたくさんのお宝が眠っていそうだ。
あの文庫は私のような外部の人間でも申請すれば閲覧できるのですが、その手続きの面倒なこと、面倒なこと。詳細な書類を何枚も提出し、不備を指摘されて何度も出し直し……閲覧するまでに相当苦労しました。古典の貴重書なみですね。しかし、万が一破損したり紛失したりしたら取り返しがつかない稀覯本も多いので、仕方ない気もします。館内では、それまでに費やした労力を考えてもお釣りが来るくらいの手厚いサービスを受けることができて、十分満足しました。
それと立命館のカフェテリア方式の学食、いいです。松村さんも一度ぜひ!(図書館と学食、両方)
白楊荘文庫にはぜひ一度行ってみたいですね。せっかく京都に住んでいるわけですし。同志社のカフェテリアには行ったことがあるのですが。