2014年12月16日

佐藤佐太郎、斎藤茂吉、高安国世(その6)

ちなみに昭和16年に刊行された岩波文庫には、『ロダン』『シェイクスピアと独逸精神 上下』以外に、以下のようなドイツ文学の作品がある。

・クライスト『ペンテジレーア』吹田順助訳
・クライスト『ミヒャエル・コールハースの運命』吉田次郎訳
・クライスト『こわれがめ』手塚富雄訳
・ブレンターノ『ゴッケル物語』伊東勉訳
・フォンターネ『罪なき罪 上下』加藤一郎訳

さらに、文学に限らずドイツ関係のものを探せば

・マルティン・ルター『マリヤの讃歌 他一篇』石原謙、吉村善夫訳
・ランケ『政治問答 他一篇』相原信作訳
・ランケ『世界史概観』鈴木成高、相原信作訳

といった本も挙げることができる。

こうしたドイツブームとも呼べる状況の中で、高安国世訳のリルケ『ロダン』も刊行されたのであった。(終わり)

posted by 松村正直 at 06:45| Comment(0) | 高安国世 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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