2014年12月08日

週末の出来事など

6日(土)は14:00から、なんば市民学習センターにて、クロストーク短歌「虚構の楽しさ 虚構の怖さ」。吉川宏志さんと二人で3時間喋る。最初は3時間も持つのかなと思っていたのだが、聴衆の皆さんの反応も良く、話し始めるとけっこう話せるものなのであった。

前半は、俵万智さんの「サラダ記念日」の一首や石井僚一さんの「父親のような雨に打たれて」から始めて、平井弘、寺山修司といった定番から、永田和宏「首夏物語」、高野公彦「楕円思想」などの連作について、話をする。

後半は一転して、吉川さんの「火柱」や僕の「人魚の肉」など、自分たちの虚構の歌についての話。種明かし的な話は苦手なのだが、これもけっこう楽しかった。普段は言わない(言えない)ようなことまで言ってしまった。たまには、こういうのも良いのかもしれない。

7日(日)は13:00から、アークホテル京都にて、現代歌人集会秋季大会。前回の春季大会に続いて総合司会を務める。

最初に大辻隆弘さんの基調講演「水原紫苑再読」。水原さんの9冊の歌集から23首の歌を引いて、一首一首丁寧に読みながら、初期から中期、そして後期(?)へと作品の変遷や魅力をわかりやすく話していただいた。

続いて水原紫苑さんの公開インタビュー「桜は本当に美しいのか」。インタビューとあるけれど、実際は林和清さんとの対談といった感じである。古典に造詣の深い2人のやり取りはテンポも良く、笑いもあり、話もよく噛み合って、実に面白く刺激的であった。プロの業と呼ぶべきか。

その後、現代歌人集会賞の授与式と総会、懇親会。
自分ももっともっと頑張らなくてはと思った2日間であった。

posted by 松村正直 at 09:06| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日の「クロストーク短歌」にはじめて参加させていただきました。
吉川さんの歌集も、松村さんの歌集も最近よく読んでいました。
お二人そろってのお話、とても面白かったです。
ありがとうございました。

ブログは前から拝見していたのですが、
今回はお礼のためにコメントしました。

Posted by yu at 2014年12月09日 22:43
「クロストーク短歌」にご参加くださり、ありがとうございました。楽しんでいただけたようで良かったです。

ブログもお読み下さっているとのこと、今後ともよろしくお願いします。
Posted by 松村正直 at 2014年12月10日 07:04
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