大本発祥の地である綾部の「梅松苑」は祭祀の中心地、亀岡の「天恩郷」は宣教の中心地という位置付けだ。

梅松苑は、以前訪れた天恩郷と雰囲気がよく似ている。広々とした境内には、789畳敷の神殿「みろく殿」や五大州の雛型とされる五つの島を浮かべた「金竜海」(池)、さらに大本開教100年に当たる平成4年に完成した「長生殿」などがある。
庭深く青葉の露のしたゝれる神苑(みその)歩めば朝風涼し
出口王仁三郎『東北日記』
梅松苑と道を挟んだ向かい側には、日本基督教団丹陽教会がある。
明治から大正にかけての時代に建てられたもので、100年以上の歴史があるらしい。

異なる宗教の建物が道を挟んで立っているのも不思議な眺めである。