京都駅から特急で1時間あまり。
今回は普通電車で行ったので2時間弱かかった。
綾部は、グンゼの発祥の地である。
また、大本の聖地でもある。
人口約35000人の小都市であるが、見どころが多い。
まずは綾部駅の北側にあるグンゼ博物館へ。
大正6年に建てられた本社事務所が記念館となっている。
「グンゼ」という名前はもともと「郡是」であり、郡の正しい方針といった意味だ。
「今日の急務は国是、県是、郡是、村是を定むるにあり」という言葉を受け、京都府何鹿郡(いかるがぐん)の地場産業である養蚕、製糸業を発展させようという願いが込められている。
記念館には面白いものがたくさん展示されている。
例えば、昭和初期に郡是健康保険組合が「結核予防に関する和歌俳句」を社内で募集して作成したパンフレット。
野に山に日は照り満てりいざゆきて大気を吸はむ胸をひろげて
宮崎工場 長友三連
早ければ治るやまひを人はたゞなほざりにして不治と呼ぶなり
今市工場 足立昌雄
日光と清き空気と栄養は医薬に勝る薬なりけり
園部工場 大島常市
こういう歌がいくつも載っている。
短歌と言うより標語と言った方がいいのかもしれないが、究極の「ただごと歌」という感じもして妙に惹かれる。
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