2014年10月22日

柳広司著 『贋作 『坊っちゃん』 殺人事件』

著者 : 柳広司
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2010-11-25

夏目漱石の『坊っちゃん』を下敷きにしたミステリー。
坊ちゃんが探偵役となって事件の謎に迫る。

漱石の文体模写がうまく、時代背景を踏まえたストーリーの展開もおもしろい。
ただし、最後の謎解きが今ひとつか。

作品に出てくる「きちがいなすび」は、朝鮮朝顔=まんだらげ(曼陀羅華)のこと。高安国世の歌にもよく登場する。

2010年11月25日、角川文庫、514円。

posted by 松村正直 at 18:25| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。