2014年10月20日
西畠清順著 『プラントハンター』
副題は「命を懸けて花を追う」。
先日読んだ小倉崇著『LIFEWORK』に「プラントハンター」として紹介されていた人の本を見つけた。
著者は明治元年から約150年続く植物卸問屋「花宇」(兵庫県川西市)の5代目。珍しい植物を追い求めて世界各国を飛び回る。
「年間移動距離地球3周分」「80万個のソテツの種」「重さ14トンのボトルツリー」「樹齢1000年のオリーブ」など、とにかくスケールの大きさに驚かされる。
その一方で、著者は冬の間ひたすら花木の枝切りを行い、代々受け継がれてきた開花調整の技術によって、それを顧客の希望通りの時期に咲かせたりする。
伝統的な職人技と革新的な発想とが見事に合わさって、この人の中で生き生きと躍動しているのを感じた。
2011年3月31日、徳間書店、1400円。
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