2014年10月09日

千葉聡著 『飛び跳ねる教室』


横浜市立上菅田中学校に勤めた6年間のことを、短歌186首とエッセイで綴った本。

今年刊行された『今日の放課後、短歌部へ!』の前の時期の作品で、短歌とエッセイの組み合わせというスタイルも同じ。ただし、内容としては『今日の〜』の方がいい。『飛び跳ねる教室』には、ところどころドラマ的なクサさが感じられる。

少年はパラパラマンガのおしまいの絵になったように少女を見てた
「白い海みたいな空が見えました」一行だけの学級日誌
肉まんもアイスも買える晩春のコンビニ ついでにおでんも買おう

あとがきには「学校は、生徒一人ひとりをじっくり育てていける場所であってほしい。そして、あたたかい場所であってほしい。争いではなく、ささえ合いをめざす場所であってほしい」と書かれている。

中学生の息子を持つ親として、共感するところが多い本であった。

2010年9月30日、亜紀書房、1500円。

posted by 松村正直 at 16:46| Comment(0) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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