副題は「街と自然をつなぐ12人の働きかたと仕事場」。
「アメスピPAPER」に掲載された文章を大幅に加筆・再構成したもの。
著者が様々なジャンルで活躍する12人の仕事場を訪れ、インタビューをしている。一風変った職業の人が多い。
登場するのは、「プラントハンター」「コーヒー農家&焙煎師」「白神山地 山の案内人」「茶師」「ゲストハウス『シャンティクティ』宿主」「有機米農家」「レザー&シルバーアーチスト」「自転車フレームビルダー」「ギター職人」「花火師」「カスタム・ナイフメーカー」「『藤野電力』エネルギー企画室室長」。
お茶は自然のものです。自然を相手に傲慢になってしまったら、それ以上成長することなんて出来ない。自分が作るお茶が一番美味しいと思うようになったら、茶師として終わりだと思います。 「茶師 前田文男」
花火を作る時に一番大事な道具は、人間の手です。それも、指先のちょっとした感覚を頼りに仕込みます。自分の精神状態にも左右されますよ。同じものを作っているつもりでも、同じにはならない。 「花火師 青木昭夫」
こういう話を読んでいると、自分の人生はこのままでいいのだろうかと考えたりする。
2013年6月10日発行、祥伝社、1429円。