副題は「[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学」。
シリーズ第6弾。
登場する生き物は、キクガシラコウモリ、セグロアシナガバチ、イワガ二、ウミウシ、イソギンチャク、イトマキヒトデ、タコ、スナガニ、ヒキガエル、アカハライモリ、ニホンモモンガ、シジュウカラなど。
著者の生き物好きは、次のような文章からもよくわかる。
この潮だまりのイソギンチャクたちは、生態学的には一つの個体群であり(一つの村のようなもの)、私は、この光景を見るたびに、この村の住人一人ひとりの戸籍台帳をつくりたいという衝動にかられる。
世の中には、こういう人もいるのである。
その生き物好きが高じて、著者はついに自分のフィールドである鳥取県智頭町芦津の森を「モモンガの森」と名付けて、環境保全と地域の活性化を目指す「芦津モモンガプロジェクト」をスタートさせる。
http://dem2.kankyo-u.ac.jp/momongaoutline.html
何だかとっても楽しそうだ。
2012年3月20日、築地書館、1600円。