2014年07月03日

『宗教都市と前衛都市』の続き

この本には蓮如のことや浄土真宗の信仰の話も出てくる。
それらを読んでいると、どこか短歌や結社の話に似ていることに気づく。

報恩講などの機会に、何日もかけてはるばる遠路から苦しい旅をして訪ねてくる門徒たちは、ふだんは孤立して寂しい生活をしているのだろう。しかし、ここに来れば、全国各地から集まってきた何千何万という「御同朋」、こころの兄弟たちに出会えるのだ。

この文章など、まるで短歌結社の全国大会のことを言っているようでもある。

蓮如はその講というものを、非常に強く奨励した。講の場では、身分の上下や老若男女のへだては一切なかった。そこでは自由に話をするがいい、ただし、信仰以外の話は慎め、と蓮如はいっている。

これも「講」→「歌会」、「信仰以外」→「短歌以外」としても、十分に当て嵌まりそうだ。


posted by 松村正直 at 22:21| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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