2014年06月09日

「ノーザン・ラッシュ」vol.1

石川美南と服部真里子による同人誌。
A6判、16ページ。

第1号のテーマは何と「爬虫類」。
二人の作品各20首と、服部さんの精巧なイラスト、石川さんの「爬虫類カフェに行く」というエッセイで構成されている。

日の光、月の光と順に浴び亀はひと日を動かずにいた/服部真里子
シダの葉の進化を語る店員の唇のはし乾いていたり

皮脱ぐとまた皮のある哀しみの関東平野なかほどの夏/石川美南
てらてらと光りてやまずわたしより先に脱皮をした友だちが

編集後記に服部さんが、爬虫類カフェにいたヤシヤモリが「水槽から逃げてしまい、今は店内のどこかにいるはず」という話を書いている。以前読んだ小林朋道さんの本にも、ヤモリが実験中に逃げ出して、3日目の夜にようやく捕まえる話があった。

2014年5月5日、500円。

posted by 松村正直 at 22:58| Comment(2) | 短歌誌・同人誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ノーザン・ラッシユ」、とんでもない雑誌ですね。ところで、この「ノーザン・ラッシユ」というのは、どういう意味なのでしょうか。この前から考えているのですが、分かりません。
Posted by 鈴木竹志 at 2014年06月10日 11:16
とんでもなくユニークな雑誌です。
「ノーザン・ラッシュ」の意味は・・・よくわかりませんね、確かに。
奥付のメールアドレスを見ると、英語の「northern rush」であることは間違いないですが。
Posted by 松村正直 at 2014年06月10日 19:31
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。