2014年04月14日

永井隆記念館

週末は「塔」の奥出雲歌会へ行ってきた。
会場は島根県雲南市三刀屋町にある永井隆記念館。
長崎で被爆し、『長崎の鐘』 『この子を残して』 などの著作を残したことで有名な医師、永井隆の記念館である。

IMG_3656.JPG

永井は島根県松江市で生まれ、1歳の時に父の医院開業に伴って、この雲南市三刀屋町(当時は飯石村)に移り住んだ。ここは、永井が幼少期を過ごした土地であり、今もその家が残っているそうだ。

IMG_3657.JPG

これは長崎市にある「如己堂」の複製。
永井が死の前の3年あまりを過ごした2畳一間の庵である。「如己堂(にょこどう)」という名前は、聖書にある言葉「己の如く隣人を愛せよ」から取られている。

今回展示を見て初めて知ったのは、永井が短歌を作っていたことである。

君とともに徴兵検査うけし日のわが肉体は若く匂いき
新しき平和の光さしそむる荒野にひびけ長崎の鐘
白ばらの花よりかおりたつごとくこの身をはなれのぼりゆくらむ
  (表記は展示されている短冊等のまま)

最後の歌は辞世であるが、歌としてもとても良い一首だと思う。

昭和26年5月1日死去。43歳。
今の私と同じ年齢である。

posted by 松村正直 at 17:31| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。