小高賢さんが亡くなった。
突然の訃報に驚いている。
角川「短歌」2月号に書いた時評でも、小高さんの「批評の不在」という評論を取り上げたばかりであった。
東京で行われる短歌の授賞式などに行くと、知り合いの少ない私は会場でぽつんと一人になってしまうことが多いのだが、そんな時に声を掛けてくれるのは小高さんだった。その気さくな人柄と笑顔に接すると、いつも安心したものだ。
この「やさしい鮫日記」を見てくれることもあったようで、一度「松村君の読んでるのは、文庫や新書ばかりだね。たまには堅い本も読みなさいよ」と言われたことがある。小高さんは編集者であり、本を愛する人だったから、その言わんとするところはよくわかった。
ご冥福をお祈りします。
2014年02月11日
この記事へのコメント
コメントを書く