2014年01月30日
宇田智子著 『那覇の市場で古本屋』
副題は「ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々」。
牧志公設市場の向かい側に、広さ三畳の「市場の古本屋ウララ」を構える著者が、開業に至るまでの道のりや日々の仕事、市場通りの出来事などを記した本。沖縄の出版社が作った「沖縄県産本」の話など、興味深い話が多い。この本の版元であるボーダーインクも沖縄の会社だ。
ジュンク堂池袋本店に勤務していた著者は、ジュンク堂沖縄店の開店に際して自ら異動を希望し、その後、書店を辞めて古本屋を開く。
何だかどこかで聞いたことがある話だなと思ったら、以前、朝日新聞の「ひと」欄に載っていたのであった。その時に印象に残ったので、覚えていたのである。
以前、フリーターをしながら全国を転々としていた頃、いつかは那覇にも住みたいと思っていた。実際に、岡山、金沢、函館、福島、大分と移り住んできて、次は那覇にしようと考えていたのである。結婚して京都に住むことになったので、それは実現しなかったのだが、今でもかすかな憧れのようなものが胸に残っている。
2013年7月22日、ボーダーインク、1600円。
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