2013年12月07日

阿部泰宏さん

今日の朝日新聞朝刊の「耕論」に、阿部泰宏さんが載っていた。
阿部さんは福島市にある映画館フォーラム福島の支配人で、私が1997年から99年にかけてそこで働いていた時に一番お世話になった方である。

原発事故に伴う許容年間被曝線量を1ミリシーベルトにするのか20ミリシーベルトにするのかといった問題に対して、どのように考えたら良いのか、どう考えるべきなのか、意見を述べている。
私は福島市にとどまり、妻と小6の娘は京都に自主避難中です。災害救助法に基づいて公営住宅に無償で入居できるのは、いまのところ4年。そのあと福島に戻すべきかどうかは決められずにいます。
ただ実際には、抜き差しならぬ「棄民感」とでも言うべきものをずっと感じています。福島は大事にされていないな、たかだか200万人ということなのか――。この感覚はなかなか「外」の人に伝わりません。

こうした文章に強い印象を受けながら読んだ。
阿部さんと一緒に仕事をしていた頃のことを思い出しながら、今、自分に何ができるのか考えている。

posted by 松村正直 at 11:27| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
歌集『駅へ』昔拝読しました。

松村さんの昔の旅など綴ったエッセイなど読んでみたいです。
各地を渡り歩き、地元の方々とも親しみ、器用で羨ましい。

私は1人旅などヘタクソでできないので(1人迷うだ
け)、楽しみ方などもエッセイ等で教えてほしいと思います。

では、ご健筆祈ります。
Posted by 卓 at 2013年12月19日 03:12
こんにちは。

22歳から30歳にかけて、岡山、金沢、函館、福島、大分と渡り歩いたのは確かですが、あまり「地元の方々とも親しみ」という感じではないですね。どちらかと言うと一人でいるのが好きな方です。

以前、『現代短歌最前線 新響十人』というアンソロジーに自選200首とともに「岡山時代のこと」というエッセイを書いたことがあります。旅の話というよりは、岡山での一人暮らしの話ですけれども。
Posted by 松村正直 at 2013年12月19日 20:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。