2013年08月30日

「現代短歌新聞」9月号

永田和宏さんが「孤りの思いまぎれなきまで―高安国世生誕百年―」という文章を書いている。それによると、高安国世の
若き若き君を羨む行く方なく獣の園を求めゆきしか   『朝から朝』
うらぶれて千万都市をさまよえよ孤りの思いまぎれなきまで

に出てくる「若き君」は、永田のことであるそうだ。永田が大学卒業後に就職して東京で暮らしていた頃に、高安からの手紙に記されていたのが、この2首であったのだという。初めて聞く話である。

東京は高安にとって憧れの場所であるとともに、反発を覚える場所でもあった。そんな文脈に置いて読んでみると、歌の様相もガラッと変って見えてくる。

posted by 松村正直 at 18:40| Comment(0) | 高安国世 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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