2013年07月28日

佐藤晶歌集『冬の秒針』批評会

昨日は13:00から、愛知芸術文化センターにて、佐藤晶さんの歌集『冬の秒針』の批評会。
参加者約50名。

前半はパネルディスカッション。司会:荻原裕幸、パネリスト:斉藤斎藤、錦見映理子、松村正直、江村彩。後半は会場発言。鈴木竹志、糸川雅子、小塩卓哉、柴田典昭、三井修ほか。

「われら」という言葉の使い方、専門の中世文学を題材にした歌、「光」や「白」のことなど、いくつか突っ込んだ議論ができたように思う。

花束贈呈や版元のながらみ書房の及川さんの挨拶、作者の佐藤晶さんの挨拶などがあり、17:00前に終了。

その後、近くの「トアプラン」というお店に移動して懇親会。「井泉」の皆さんの行き届いた運営により、最後まで楽しい一日であった。
さくらばな月に照らされ湿疹のくすり塗られた犬とみている
ペットボトルの微少の湖さわだてり海が近づく列車の窓に
水紋の干菓子ならべて昼下がり魚鱗の陣を作りてこわす
風すこし潤うころに思いおり安徳天皇女性説のこと
忘れられた場所のどこかでカルピスに浮かぶ氷がちりちり溶ける

posted by 松村正直 at 17:52| Comment(0) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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