2013年07月24日

『「鉄道唱歌」の謎』のつづき

「鉄道唱歌」の歌詞を見ていると、昔の鉄道の姿が甦ってきておもしろい。「第一集 東海道」の45番はこんな歌詞だ。
大石良雄が山科の
その隠家はあともなし
赤き鳥居の神さびて
立つは伏見の稲荷山

現在の東海道線は、膳所―大津―山科―京都とほぼ真っ直ぐに通っているが、これは大正10年に新逢坂山トンネル・東山トンネルを通る新線が開通してからのこと。それ以前は膳所から南へ大きく迂回して、膳所(馬場)―大谷―(旧)山科―稲荷―京都というルートを通っていた。だから、現在はJR奈良線の駅である「稲荷」が東海道線の歌詞に登場するのである。

「第三集 奥州線―磐城線」の47番はこんな歌詞。
浪江なみうつ稲の穂の
長塚すぎて豊なる
里の富岡 木戸 広野
広き海原みつゝゆく

常磐線を北から南へ進んで、浪江―長塚―富岡―木戸―広野。
「長塚」は現在の双葉駅。「稲の穂」「豊なる里」「広き海原」と形容されたこの区間は、現在、福島第一原子力発電所の事故により不通となっている。

posted by 松村正直 at 21:06| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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