2013年07月06日

勉強会「近世から近代へ―うたの変遷」第3回

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13:30より梅小路公園内「緑の館」イベント室にて、勉強会「近世から近代へ―うたの変遷」の第3回を行う。3回シリーズの最終回。参加者は30名。

今回の講師は音楽学者で奈良教育大学名誉教授の安田寛さん。『唱歌と十字架 明治音楽事始め』『「唱歌」という奇跡十二の物語 讃美歌と近代化の間で』など、唱歌の研究者として知られている方である。

講演「日本の歌の未曾有の危機にあって御歌所に連なる歌人たちはどのような役割を果たしたのか」は、小沢蘆庵、香川景樹から八田知紀、そして高崎正風・税所敦子という流れで、桂園派の歌風が御歌所に入り、それが唱歌の歌詞にも大きく寄与したという内容であった。

講演の最後は、佐佐木信綱作詞の「夏は来ぬ」の話であったが、
 卯の花の におう垣根に ほととぎす 早も来啼きて 忍音もらす 夏は来ぬ
 さみだれの そそぐ山田に 早乙女が 裳裾ぬらして 玉苗植うる 夏は来ぬ

歌詞は五七調で、リフレインされる「夏は来ぬ」を除けば、5・7・5・7・7。しかも中身も、まさに和歌そのものと言っていいものであることに、あらためて気づかされた。

全3回の勉強会の講演については、いずれ冊子などに記録としてまとめたいと考えている。

posted by 松村正直 at 22:59| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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