2013年06月15日

原稿の催促

原稿の催促をされて嬉しい人はいない。締切に遅れているのは自分が一番よくわかっているのだから、それを相手に言われるのは嫌なものである。

でも、催促をされるより、催促をする人の方が、きっと何倍も嫌なのだ。「塔」の編集長という立場上、しばしば原稿の催促をしていて、そう感じる。

河野裕子さんが亡くなる数ヶ月前に、電話で原稿の催促をしたことがあった。河野さんの病状が良くないのはもちろん知っていた。「あなたにはいつもご面倒をかけてしまって」と河野さんは私に謝った。

あの時ほど、編集長をやっていなければと思ったことはない。今、思い返しても胸が痛む。

posted by 松村正直 at 00:57| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も胸痛む連続の日々ですが、

最近本を読み返しておりまして、

今更ながら言葉に力付けられています。

歌の評など、裕子さんの評を読んでから読み返すと、

歌が何倍も届いてくることが不思議です。

Posted by モリ at 2013年06月20日 22:18
あまり胸を痛め過ぎるのは身体に良くないですよ。
どうぞお気楽に。

僕も時おり、歌集などを読み返しています。
言葉には肉声がこもっているようで、言葉の中にまだ生きているという感じを受けますね。
Posted by 松村正直 at 2013年06月21日 23:40
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。