2013年04月08日

1990年のシンポジウム

古い「塔」を見ていたら、1990年10月14日に歌人集団・中の会の10周年記念として開催された「フェスタ・イン・なごや」の案内が載っていた。総合テーマは「現代短歌 90S」、会場は中京大学文学部、総合司会を斎藤すみ子・早崎ふき子の二人。

シンポジウムの内容がすごい。日程は下記の通り。

○ 9:15 挨拶 佐藤房儀
○ 9:20 開会 岡井 隆
○ 9:30〜12:30 パネルディスカッション
  「7年目の女・たんか・女」
 パネリスト 阿木津英・河野裕子・道浦母都子・永井陽子
 司  会  永田和宏
○13:00〜14:30 講演
  「詩的な喩の問題」吉本隆明
○15:00〜17:00 パネルディスカッション1
  「歌はいつ新しくなったか―80年代の検証」
 パネリスト 大塚寅彦・荻原裕幸・大辻隆弘・小塩卓哉・加藤孝男
 司  会  小澤正邦
○17:00〜19:00 パネルディスカッション2
  「コラージュから創造へ―90年代を伝説の世紀末に」
 パネリスト 加藤治郎・白瀧まゆみ・辰巳泰子・西田政史・林 和清・
       穂村 弘・緑川幸成・水原紫苑
 司  会  佐久間章孔
○19:00 閉会 春日井建

朝の9時15分に始まって、終わりは何と夜の7時。途中、昼食に30分取るだけで、10時間近くぶっ続けで、パネルディスカッションが3つに講演が1つという内容だ。

これだけの出演者を集めてシンポジウムを行うエネルギーは相当なものだろう。こうした熱さは今ではちょっと考えられない。

posted by 松村正直 at 00:31| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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