2013年03月21日

悲恋塚(その2)

一方の赤い方のスタンプは「樺太真岡駅」「9.6.11」という文字と、樺太西海岸の町、真岡の風景の図柄である。この図柄には、山と港と工場と石碑が描かれている。山は真岡の背後にある「春風山(しゅんぷうざん)」、港は真岡港、工場は王子製紙真岡工場だとわかるのだが、左側に立つ石碑のようなものがわからない。

よく見ると、石碑には十字架のマークと英語らしい文字が書かれている。石碑ではなく外国人のお墓だろうか。気になって調べてみたところ、これは「悲恋塚」というものであることがわかった。ロシア人男性と日本人女性の悲しい恋を伝える碑であるらしい。

刻まれている文字は次の通り。
IN MEMORY OF E.NEY CAPTAIN OF THE RUSSIAN SCHOONER “ALEUTE” WHO DIED HERE 3TH OCTOBER 1884.
「1884年10月3日、この地に亡くなったロシア帆船〈アリュート号〉船長E.ネイを悼んで」

これを読んで、アッと思った。

posted by 松村正直 at 00:52| Comment(0) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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