シリーズ4作目。副題は「栞子さんと二つの顔」。
これまでのシリーズは1冊にいくつかの短編が収められていたが、今回は初めての長編。江戸川乱歩にまつわる話である。
3作目までが累計390万部の大ヒットとなり、テレビドラマ化もされた「ビブリア古書堂」だが、書く方は大変なようだ。おとといの読売新聞の夕刊に著者のインタビューが載っており、その中で「ありがたいが、プレッシャーも大きい」「長くは続けられない」と述べていた。
今回の作品を読んでも、確かにそういう印象を受ける。いっぱいいっぱいになりながら、何とか書き上げたという感じ。売れる本を書き続ける苦労がひしひしと伝わってくる。
2013年2月22日、メディアワークス文庫、570円。
2013年03月06日
この記事へのコメント
コメントを書く