2013年03月06日

三上延著 『ビブリア古書堂の事件手帖4』

シリーズ4作目。副題は「栞子さんと二つの顔」。

これまでのシリーズは1冊にいくつかの短編が収められていたが、今回は初めての長編。江戸川乱歩にまつわる話である。

3作目までが累計390万部の大ヒットとなり、テレビドラマ化もされた「ビブリア古書堂」だが、書く方は大変なようだ。おとといの読売新聞の夕刊に著者のインタビューが載っており、その中で「ありがたいが、プレッシャーも大きい」「長くは続けられない」と述べていた。

今回の作品を読んでも、確かにそういう印象を受ける。いっぱいいっぱいになりながら、何とか書き上げたという感じ。売れる本を書き続ける苦労がひしひしと伝わってくる。

2013年2月22日、メディアワークス文庫、570円。

posted by 松村正直 at 07:02| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。