
勉強会「近世から近代へ―うたの変遷」の第1回。
13:30から京都梅小路公園の「緑の館」イベント室にて。
参加者は39名。
安田純生さんの講演「旧派和歌の初まなび」を聴く。
大和田建樹『歌の手引』、富士谷御杖『詞葉新雅』、佐々木信綱『歌の栞』、有賀長伯『和歌麓の塵』、鈴木重胤『今古和歌うひまなび』、落合直文『新撰歌典』といった旧派和歌の入門書をもとに、当時の人々がどのように和歌を学び、歌を作っていたのかを非常に具体的に示していただいた。
「俗語。卑語。音便。鼻音(撥音)。拗音。詰音(促音)。半濁音。字音。」は用いてはならない言葉であったこと、雅言(歌の言葉)から俗言(日常語)を引く辞典だけでなく、俗言から雅言を引く用語辞典もあったこと、旧派和歌の入門書が大正期になっても版を重ねていたことなど、興味深い話が盛りだくさん。もっともっと、話を聴いていたかった。
その後、質疑応答、お茶とお菓子をつまみながらのフリートークと続いて、16:30終了。
第1回が盛況のうちに無事に終わってホッとしている。
安田さん、本当にありがとうございました。