参加者60名くらい。
前半は、大辻隆弘、彦坂美喜子、松村正直、斎藤典子(進行)によるパネルディスカッション。後半は会場からの発言、近藤さんの挨拶など。
途中けっこう辛口な批評も出たりしながら、論じるべき点は概ね論じることができたと思う。
17:00終了。
話題になった歌をいくつか。
ほどかるるやうに抱かれしことありき遠くちかくに風鈴のおと
秋の田のカリフォルニアより帰りたる夫はこたつに熟睡(うまい)してをり
白日傘さして私を捨てにゆく とつぴんぱらりと雲ケ畑まで
ひとつまみの塩を入れたる薬缶より麦茶をそそぐ夏着の母は
鬼灯が枯れてゐたつけはじめてのひとり暮らしの子のアパートに
ティーバッグすこしやぶれて紅茶の葉いたしかたなくミルクと混じる
揺れてゐるにつぽんの春 原子炉の建屋の壁にはなびらながれ
批評会の途中であれこれと自分自身気づくことがあり、楽しかったです。
いろいろな結社の方が参加されていて、あらためて近藤さんの人柄の良さと人脈の広さを感じました。今後ともよろしくお願いします。