副題は「日本から見れば不法でも、ロシアにとっては合法」。
日本とロシアの間の懸案となっている北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島)について、その経緯や問題点をまとめた本。副題にもあるように、日本側の見方や言い分だけでなく、ロシア側の見方や言い分も公平に取り上げているところが特徴だ。
近代以降、日露戦争、シベリア出兵、ノモンハン事件、第二次世界大戦と4回にわたって干戈を交えた日本とロシア(ソ連)。北方領土問題はそうした歴史のしこりとして今に残されている。歴史的な背景を詳しく知れば知るほど、問題の解決が容易でないことがよくわかる。
2012年7月24日、光人社NF文庫、724円。
2013年02月09日
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