2013年02月09日

岡田和裕著 『ロシアから見た北方領土』

副題は「日本から見れば不法でも、ロシアにとっては合法」。

日本とロシアの間の懸案となっている北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島)について、その経緯や問題点をまとめた本。副題にもあるように、日本側の見方や言い分だけでなく、ロシア側の見方や言い分も公平に取り上げているところが特徴だ。

近代以降、日露戦争、シベリア出兵、ノモンハン事件、第二次世界大戦と4回にわたって干戈を交えた日本とロシア(ソ連)。北方領土問題はそうした歴史のしこりとして今に残されている。歴史的な背景を詳しく知れば知るほど、問題の解決が容易でないことがよくわかる。

2012年7月24日、光人社NF文庫、724円。

posted by 松村正直 at 11:15| Comment(0) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。